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新規事業は若い人にと言うけれど… [日記]

今時の大企業の人事部は年齢分布で物事を判断するためか、40代、50代をリストラの対象とし、一方、若い人達には、若い力で会社を盛り上げてほしいと激を飛ばしています。

その結果40~50代を狙い撃ちしたリストラをしている傍ら、新入社員をバンバン採用するという奇妙な事が起きています。

まぁ、長期間会社が存続する前提ならそれでもよいのですが、この変化が激しいご時世、そのような施策がいつまで通用するでしょうか?

というのは、私自身問題の40代ですが、新規事業の企画を任され、それなりに世の中にインパクトのある提案になりそうな見込みが立ってきました。会社側からも投資を引き出し、これから人材を増やし、一気に体制を整えようとしている今まさに問題を抱えているからです。

20代はもちろんのこと、30代の人たちは会社が巨大化してから入社してきた人材。つまり組織の分業体制が整備され、ある範囲のことをひたすらやってきた人材です。たとえばソフト屋はずっとソフト開発。企画屋はずっと企画、管理屋は管理と・・・。

狭い世界で仕事をしてきたので人脈も狭く、モノつくりの全体像、たとえば製造の現場や商流構築、プロモーション等をどう回せばよいのか想像もできない人たちです。中小企業ならともかく、大企業の中ではそんなチャンスも少ないので仕方ないでしょう。

一方、40代以降の人たちは大企業といえども世界の企業に追いつけ追い越せを経験してきた人たち。私もそうでしたが、組織も小さく、何から何までしていかなければならないことが多かった世代です。

つまり商品を出すということ、新しい市場を作り出すということを少なからず経験してきた人たちです。(もちろん、大企業に胡坐をかいて大した経験をしてこなかった向上心のない人達が多いのも事実です)

しかし、そんな経験豊かな人材は、現在の人事政策によって、真っ先に外に出ていってしまいます。もちろん海外のライバル企業にも。結局、新規事業のコンセプトがよいものが出来ても、社内ではそれを支える人材を揃えることができない状態に陥ってしまいます。

私も結局のところ、外に人材に求めることになり、関わる社員は本当に少ないチームでやっています。狙った訳ではないのですが、社員は40代ばかりになってしまいました。(それでこのつぶやきに至った訳ですが)

一方、若い人材もこういう貴重な経験をさせたいと思うのですが、既存事業の現場業務が優先され、優先順位の低い新規事業にはまわってきません。

企業も新しい事業で会社を盛り上げたいと思うなら、まず年齢で人を判断するのではなく、会社にとって必要な人材であるかどうかをきちんと見極める人事政策と、若年層を育てるためにも、若い世代が新規事業に関われるような意識的な人材ローテーションを考えてほしいものです。






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